小型犬との暮らし / 甘噛み

子犬の甘噛みがつらいときに。手を守りながら、一緒に遊ぶための工夫

かわいいけれど、手や服を噛まれるのは痛い。そんな子犬の甘噛みに悩む方へ。おもちゃの持ち方、噛まれたときの対応、休ませるタイミングを図解でお伝えします。

まず押さえたいこと
  1. 01

    遊ぶ前におもちゃを用意して、手を噛ませない遊び方に変えてみましょう。

  2. 02

    歯が当たったら手を振り回さず、いったん遊びを止めます。

  3. 03

    噛み方が激しくなるときは、遊びを増やす前に休憩を挟みましょう。

かわいくてなでたいのに、手を出すとカプッ。服の裾まで引っ張られると、「このまま噛む子になってしまうのかな」と心配になりますよね。痛い思いが続けば、遊んであげたい気持ちと、少し距離を取りたい気持ちが重なることもあると思います。

子犬は口を使って物を確かめたり、遊んだりします。ただ、飼い主さんが痛みを我慢し続ける必要はありません。手を守れる遊び方と、ひと休みするタイミングを一緒に見直してみましょう。

噛む直前は、何をしていましたか?

まずは「どんなときに噛むことが増えるか」を見てみましょう。手でじゃれ合っているとき、夕方に走り回ったあと、抱き上げようとしたときでは、見直したいことが違います。噛んだという結果だけで、性格が悪い、しつけに失敗したと決めつける必要はありません。

楽しく遊んでいるうちに興奮して、口の力が強くなることもあります。一方で、顔をそむけているのに触られ続けて、やめてほしくて口が出る場合もあります。嫌がって離れようとしたときは、触る手を止め、追いかけないようにしてください。

手と口の間に、おもちゃを用意しましょう

指を動かして誘う遊びや、服の袖を追いかけさせる遊びは、手や服を噛むきっかけになりやすいものです。遊ぶ前に、手と犬の口の間に十分な長さを取れるおもちゃを用意します。くわえる場所と、人が持つ場所を分けられるものを選びましょう。

おもちゃは顔の上で振らず、愛犬が立ったまま届く低い位置でゆっくり動かします。口の中へ押し込む必要はありません。自分からおもちゃをくわえたら、穏やかに声をかけ、一緒に遊びましょう。壊れた部分やひもを飲み込まないように見守り、遊び終わったら片づけます。

図解 01手を守るための、おもちゃの持ち方
12持つところくわえるところ手と口を離す3遊んだ後は、寝床で休憩
  1. 人は手前の端を持つ

    犬がくわえる場所から手を離して持ちます。

  2. 犬には反対側をくわえてもらう

    おもちゃを低い位置に保ち、犬を持ち上げません。

  3. 遊びの後はひと休み

    おもちゃを片づけ、落ち着ける寝床へ案内します。

犬の体格に合い、端を安全に持てるおもちゃを選びます。図は位置関係を示した例です。

歯が手に当たったら、遊びをいったん止めます

痛いと、思わず手を引いたり、大きな声を出したりしたくなりますよね。ただ、素早く動く手が追いかける対象になり、さらに興奮することもあります。できるだけ手の動きを止め、落ち着いて離れるための間をつくりましょう。

服をくわえて離さないときは、引っ張り合いにしないよう動きを止めます。あらかじめ近くに用意したおもちゃで、安全に口を離せるように手伝ってください。離れた後はすぐに激しい遊びへ戻さず、少し休みます。次の遊びでは、噛まれる前からおもちゃを出しておくことが大切です。

図解 02噛まれた後は、この順番で落ち着きましょう
  1. 手や服の動きを止める

    引っ張り合いや、手を追いかける遊びにしないようにします。

  2. 安全に距離を取る

    口が離れたら、静かに遊びを中断します。必要ならゲートの外へ離れます。

  3. 落ち着いてから再開する

    再び遊ぶときは、最初からおもちゃを使います。

強く噛み続ける場合は無理に手で引き離さず、接触を避けられる環境をつくって個別に相談してください。

激しくなるときは、もっと遊ばせる前に休憩を

「元気が余っているのかも」と遊びを増やしたら、かえって噛み方が激しくなったことはありませんか。疲れや眠さが重なり、落ち着きにくくなっていることもあります。長く遊び続けるより、短い遊びの合間に静かな時間を挟んでみてください。

休憩には、普段からくつろいでいるベッドやサークルを使います。罰として閉じ込めるのではなく、照明や家族の声を少し落とし、邪魔されずに休めるようにします。入ると慌てる子は、無理に扉を閉めず、落ち着ける場所を別に考えましょう。

図解 03遊びを続けるか、休むかの目安
愛犬の様子飼い主さんができること

おもちゃで遊び、途中で動きを止められる

短く遊び、まだ落ち着いているうちに休憩します。

手や服を追い続け、噛み方が激しくなる

遊びを中断し、人の動きが少ない場所で休みます。

触ると痛がる・体が固まる・急に噛み始めた

その部分には触らず、獣医師やトレーナーへ相談します。

その日の様子に合わせます。噛む力だけで判断せず、体の動きや触られたときの反応も見ましょう。

家族でそろえたいのは、三つだけです

ある人は手で遊び、別の人は噛まれると叱る。それでは子犬も、何をしてよいのか分かりにくくなります。まずは「手では遊ばない」「歯が当たったら遊びを休む」「再開するときはおもちゃを使う」の三つを、家族でそろえてみましょう。

お子さんがいるご家庭では、大人がそばで見守ります。走って逃げたり、寝ている犬に手を伸ばしたりしないよう伝え、遊ぶのが怖くなったら離れられる場所も用意してください。子どもと犬だけで対応を覚えさせようとせず、大人が間に入ることが大切です。

今日は「遊ぶ前におもちゃを置く」からで十分です

一度に全部変えようとすると、飼い主さんも疲れてしまいます。今日は、よく噛まれる時間の前におもちゃを用意する。それだけでも、次の遊び方を変えるきっかけになります。できたかどうかは、「手を噛まずに、おもちゃで一緒に遊べた場面があったか」を見てみてください。

皮膚に傷がつくほど強く噛む、触ると怒る、対応するのが怖いと感じる場合は、甘噛みという言葉だけで片づけずに相談しましょう。叱り方を強める前に、愛犬の様子とご家庭の過ごし方を一緒に確認できます。

よくあるご質問

もう少し、知りたいこと。

「痛い!」と大きな声を出すと伝わりますか?

声で遊びが止まる子もいれば、かえって興奮する子もいます。声の大きさで教えようとせず、手の動きを止めて遊びを休み、次からおもちゃを使う流れをそろえましょう。

口を押さえて教えた方がよいですか?

口を押さえたり、体を押さえつけたりする方法は勧めません。人の手を怖がるようになるおそれがあります。手を噛ませない準備と、噛んでよいおもちゃへの誘い方を見直してみてください。

成長すれば、何もしなくても治りますか?

成長に伴って変わることはありますが、手を噛んで遊ぶ経験が続くと習慣になることもあります。今から、手ではなくおもちゃで遊ぶ機会を増やしていきましょう。

この記事の参考資料

家庭での対応を確認するために参照した資料です。団体名の下に、参考にした内容を記しています。

執筆・編集:Peach Lily ONE 編集部(AI編集支援)。体調に気になる変化がある場合は、獣医師にご相談ください。編集方針を見る

愛犬に合う練習を相談無料体験へ ↗